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Feb 10 2012

和田誠先生の反原発ポスターについてのツイートの反響が大きくてとまどっています。しかし、おそらく反原発、反反原発、どちらの方々にも私の意図するところは完全には伝わっていないと思いますので、連続するツイートで長々と書きます。10個の長丁場、お暇な方はお付き合い下さい(続く)

私は仙台生まれで半世紀近くを東北で過ごしました。今度の震災では親戚こそ無事でしたが、何人かの知り合いは津波にのまれ両親の住む実家は半壊しました。もちろん、福島にも大勢の知り合いがいます。あの絵を知ったのは、福島在住の知人からの連絡がきっかけです(続く)

福島の知り合いは小さなお子さんを持つお母さん。避難しなければならない区域ではありませんし、仕事を辞めて福島を離れるわけにはいきません。様々な情報が飛び交う中で不安を抱えて生活していましたが、それでも気丈に頑張っていました。その彼女から急に取り乱した声の電話が入りました(続く)

よくよく聞くと、あの絵を見てパニックを起こしてしまったとのこと。積もりに積もっていた不安が底知れない恐怖として一気に吹き出してしまったようです。見た方は分かると思いますが、あの絵「反原発の聖母子像」は傑作です。人の心を揺り動かさずにはおかないインパクトがある(続く)

「反原発の聖母子像」には私も見た瞬間に引き込まれました。いつかは原発は廃止するべきだろうという思いが一層強くなりました。意外に思われるかもしれませんが、私は昔から「緩やかな反原発派」です。理由は単純、化石燃料から出る二酸化炭素より核廃棄物の方が始末に困るから(続く)

しかし、電話口で泣き続ける彼女をなだめているうちに、「反原発の聖母子像」は福島を遠く離れた場所で見るのと、福島で見るのとでは受ける印象が全く違うんだということに気がつきました(続く)

言うまでもなく、福島の事故は現在進行形です。その地であのポスターを見たら、特に小さなお子さんを持ったお母さんが見たら、今もお子さんにしんしんと放射能が降り続いているように感じられるのでしょう。もちろんそんなことはないわけですが、あの絵にはそれだけの力がある(続く)

和田先生の絵「反原発の聖母子像」を見て感じる芸術的な感動は、安全地帯で見ているからこそ感じられるものだろうと思います。当事者にとっては悪夢の具現化そのもので、あれほど「恐い絵」はありません。あの絵には極端な二面性があるのです(続く)

これから「反原発の聖母子像」は急進的な反原発運動のシンボルになっていくでしょうが、それを見るたびに恐い思いをする被災者が少なからずいるのは間違いありません。和田先生はそれをどのようにお感じになられるのか、古くからの和田誠先生のファンとしては、そのあたりも気になります(続く)

こんな思いで、あのツイートをしたわけです。10連続ツイートにお付き合い頂いた皆様に感謝します。しかし、こういう時って、ツイッターはつくづく不便だなあ。

あ、私が勝手につけました。科学的ではないですね。特に「聖」が余計でした。RT@geophysics ところで,この絵の正式なタイトルは「反原発の聖母子像」なのでしょうか。 http://t.co/5CPQjfD8

@geophysics お騒がせしたツイートは個人的な感想と科学的云々の意見がないませになっており勇み足でした。彼女のパニックの原因があの絵のせいだという総括は心外なのですが、読み返してみると確かに舌足らずです。駟も舌に及ばず、今後は注意することにします。

私は偽科学批判の人で、反反原発の人で、ついには狂人のようです。し、しらなかった・・・ 冗談はさておき、サイエンスカフェin静岡の皮を被って和田さんの絵の批判をしたのは不適切でした。特にカフェ情報を期待してフォローされていた方々には申し訳なかった。以後慎みます。

芸術の見方にいちゃもんを付けたのは軽率でした。しかし創作説まで出てきて吃驚。QT@meguru_ 私は被災地と被災地以外での感じ方の違いを指摘されたのを読んでなるほどと思いました。それに絵というのはその人の感じ方もありますから、それぞれの思いで見て感じればいいのだと思います。

5 notes

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