clione clitiques

Oct 21 2014

「子ども司書制度」は、小学4年生から6年生を対象に、6ヵ月間に12の講座を受けて「子ども司書」の認定を受けるというものだ。「本の分類」「貸し出しの返却」「本の紹介カードづくり」、さらには「読み語り」や「お話会の本の選び方」などを学び、図書館での実習を経て晴れて修了となる。

 2009年から2013年の5年間で、矢祭町の子ども69人が「子ども司書」に認定され、高齢者施設や保育園で読み聞かせを行ったり、「矢祭もったいない図書館」でボランティア活動をしたりと、地域の「読書推進リーダー」として活躍している。現在は、7人が6期生として研修に励んでいる。矢祭町で生まれた「子ども司書制度」は、全国の自治体や図書館に広がり始めている。

1 note

+

こんな温もりいっぱいの「矢祭もったいない図書館」だが、当初は専門家から厳しい視線が注がれた。図書費をかけないことや専門職の司書を職員として配置していないことなどが、批判の的となった。なかには「こんなでたらめな図書館は図書館として認められない」と、すごい剣幕で言い放った図書館のプロまでいたという。素人集団が寄贈本で図書館をつくることは、自分たちの職場を汚す行為であると受け取ったのだろうか。

 住民の手づくりによる寄贈本図書館は、図書館のプロからは邪道視された。「蔵書構成を司書が差配して最適なコレクションをつくらなければ、図書館の名に値しない」と蔑まれたのである。

 しかし、寄せられた本は45万冊という途方もない数である。図書館分類の全項目に及ぶ書籍がズラリとそろい、児童書や辞典類も豊富だった。「どんなものか」と探りに来たプロたちも驚く充実ぶりだった。

 図書館開設の手法の独自性と実効性などが次第に評価されるようになり、先進的な活動をしている図書館に贈られる「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」の2007年度優秀賞に選ばれた。プロもその価値を認めざるを得なくなったというわけだ。

2 notes

+

矢祭町は、豊富な予算や民間事業者の知恵や努力に依存せず、全国からの善意と住民らの創意工夫と努力により、自分たちの図書館を創り上げたのである。開館当初、今は亡き斎藤館長は本の寄贈者1人ひとりに礼状のみならず、年賀状や図書館に関する記事のコピーなどをこまめに送っていた。

また、図書館内に本の寄贈者名を都道府県ごとに記したプレートを設置した。名前を記された人は4281名に上った。矢祭町に本を贈った人の中には、若くして亡くなった我が子の蔵書をその子の名前で送ったというケースもあった。遠方から「矢祭もったいない図書館」を訪ねてきた親御さんが、プレートに刻まれた我が子の名を見つけ、涙するという場面もあった。

2 notes

+

愛護会が取りまとめた提言は(1)午後9時以降はスマホ・携帯電話を親が預かる(2)むやみにスマホなどを持たせない(3)親子で利用方法を決め、有害サイトの閲覧を制限する−−の3点。「午後9時」とした根拠は「一般的に午後9時以降に家庭に電話をかけるのは失礼にあたる。スマホのメールなども同等に考えた。一つの目安」(大橋校長)として提唱した。その上で決定事項について各PTAに協力を要請するという形をとった。

 この結果、何が変わったのか。大橋校長は取り組み開始後の5月に雁が音中で調べたデータを示し、語った。

 「家庭でスマホの使い方を話し合った経験がある」は69.4%、時間制限を設けたのは39.5%。規制への賛成は48.6%、反対は10.3%、「どちらとも言えない」が40.3%となった。規制後の変化については「勉強に集中できる」「睡眠時間が増えた」といった評価する声が寄せられた。

 大橋校長は「3点の中で、時間制限が注目されているが、それぞれの家庭で保護者が子供の時間管理に責任をもつことが本当の狙い」と強調する。規制によって、親の関心も高まっているという認識だ。「親がスマホの利用方法に関心を持てば、子供も悪口を書くなど下手な行動ができなくなる。親にどう関心を持たせていくかが大事だ」

1 note

+

あなたはしっかりと自分を持っているワーキングマザーなのだと思います。「女性」が社会的に祭り上げられているような時代に、ぶれずに働き続けていこうとするスタンス、本当にすばらしいと思います。だからこそかたくなにならずに、逆に「働く女性のるつぼ」の時代に生きていることを前向きに受け止め、あなた以外の働き方も肯定していくことが、あなたの働き方を、より豊かにしなやかにしてくれるのではないでしょうか。

上司はあなたの働き方を否定している、と思うのではなく、あなたを応援していて、経験値を伝えたいのだ、と思ってみることができれば、あなたの選択肢はさらに広がっていくかもしれません。

どうか、「自分と違う」多様な働く女性同士、お互いを認め合えるようになりますように。あなたにもそんな気持ちになってもらえたらと思うのです。

2 notes

+

あなたの上司の生き方や考え方も、彼女にとっては正解なのです。自分の選んできた働き方の知恵をあなたに授けたいと考えているのだけれど、あなたの考え方を理解しないで一方的に伝えてしまっているのですね。母親が娘に世話を焼きすぎたり、余計な口出しをしてしまうのと似ているのかもしれません。「うるさいなー」と思う気持ちもよくわかります。「あなたみたいにはなりたくないのよ」と、言いたくなってしまうこともあるかもしれませんね。

でも、ベテラン世代vs.若手世代、ワーママvs.独身女性、バリキャリvs.ゆるキャリ、のように、女性同士が対立構造になって、勝った、負けた、とやったところで、女性に得なことはまったくありません。

「オンナってすぐオンナ同士でもめるよなぁ」とオトコに馬鹿にされるだけです。ましてや、管理職ワーママvs.部下ワーママ、育休3年vs.育休1年未満、フルタイムvs.時短、と細かな対立構造に足を突っ込めば突っ込むほど、私たちの視野は狭くなり、多くのTIPSを受け取ることができなくなってしまいます。

2 notes

+

日本の「働く女性」の歴史は、まだとても浅いのです。男女雇用機会均等法が制定されて28年、育児休業法が制定されて22年しか経っていません。また、4年生大学への進学率が短大進学率を超えてから20年も経っていない。「女性が働く」ことが大きく変化してきたこの短い歴史の中で、そのときどきの時代を乗り越えて働いてきた女性たちが、それぞれ、まだばっちり現役、ということなわけです。

世代間ギャップを針小棒大にくくったり、タイプ別に分類したりすることは、あまり意味のあることだと思いませんが、めちゃくちゃ多様な種類の女性たちが働いているのが今の日本の社会だ、ということは言えると思います。まさに、「るつぼ」です。

結婚したら退職するのが慣例という中、出産時には育休もなく、家庭のことも夫に頼らずほぼひとりで頑張りながら働き続けてきた人。「一般職」として入社したのに、「一般職」が企業から消滅するに際して「総合職」に転換させられ、戸惑い続けている人。初期の「女性総合職」として、いわれなき差別を受けたり女性同士の人間関係に悩みながらも、歯を食いしばって競争を勝ち抜いてきた人。実はこういう女性たちが40代、50代にはいっぱいいます。

また、男女差なく教育され、就活してきたのに、女性だけが抱えるライフイベントを控えて、キャリアロスがたまらなく不安になる人。あなたのように、自分の軸をしっかり持って生き方と働き方を模索しているのに、「バリキャリ」の価値観を押し付けられて不快に思っている人も、若い世代にはたくさんいることでしょう。

日本の女性の間で、これだけの価値観が混在している状態は、これまでにないことなのかもしれません。でも、それこそが「ダイバーシティマネジメント」なのだと思うのです。

多様な時代背景を背負った多様な価値観を持つ女性たちが、それぞれ「個」として生かされるように、配置・育成し、それぞれの活躍を支援していくこと。そのベースがないままに、目玉のような人事制度を導入したり、女性活用なんとかランキングに食い込んで喜んでいたりしていても、当の女性たちは白けた気分のままなのではないでしょうか。「自分をちゃんと応援してくれている!」とは思えないですものね。

2 notes

+

いわゆる「バリキャリ」風のワーキングマザーが、「管理職比率向上」とか「女性活躍」とかのテーマでスポットを浴びていることに違和感を感じているのは、あなただけではなく、多くの人に共通のもやもやだと思います。

「出世」が活躍である、なんて誰も言っていないし、「上昇志向」「成長」という言葉も「出世」と同義ではないのだけれど、今の風潮は確かに、「細くていいから長く働き続けていきたい」とか、「家計を助ける程度に、家庭をメインにした働き方をしたい」とか、そういった志向の女性たちを、「じゃ、私は活躍していない女性社員ってこと?」という気持ちにもさせてしまうと思います。

4 notes

+

ペンシルバニア大学ウォートン・スクールのジェニファー・ミューラー率いる研究チームが2012年に発表した研究結果は、このことを明らかにしている。実験では被験者たちを2つのグループに分け、一方のグループには軽度の不確実性を植え付けるためにこう伝えた。「参加者の中から無作為に選ばれた人が、報酬を余分にもらえます」。しかしその詳しい方法は、実験が終わるまで知らせない。被験者を驚愕させるほどの提案ではないが、ある程度の不安感を植え付けるには十分だった。

 そのあと、2つのテストが行われた。最初のテストは、創造性と実用性に対する被験者の潜在的な認識を測るものだ。被験者はコンピュータの画面上で2組の言葉を見せられ、好きなほうを選んでいく。用意された語群には、創造性を表す言葉(例:新奇な、創意工夫、独創的)と、実用性を表す言葉(機能的、実用的、建設的)がある。さらに、肯定的な言葉(よい、太陽の光、平和)と、否定的な言葉(醜い、悪い、腐った)がある。これらの組み合わせが表示され、被験者はたとえば「よい 独創的」と「悪い 実用的」のどちらが好きかを選んでいった(この手法はIATテストと呼ばれる)。

 次のテストでは、独創的な新しいアイデアに対する被験者の感情を明示的に測定した。創造性と実用性に関する先ほどの言葉について、1(とても否定的)~7(とても肯定的)のスケールで自分の感情を表してもらった。

 その結果、「余分な報酬」というささやかな不確実性を植え付けられたグループは、口頭では創造性のほうを重んじると言いながらも、実際には実用性を示す言葉を好んでいることが示されたのだ(IATテストでは、表示された言葉に対する反応の速さで認識の強さを測定する)。そして後日行われた追加実験では、不確実な条件を与えられた被験者たちは、画期的な新型ランニングシューズの試作品を見せられた。すると、その実現可能性について対照群よりも著しく低い評価を下した。

1 note

+

それは、情報通信技術の進展によるネットワーク時代の先駆けであり、マクルーハンの「メディアの法則」を、経営者が常に意識して戦略を練らねばならない時代の到来を意味していた。マクルーハン親子はそのメディア論の集大成ともいうべき、4つの質問をあげている(注3)。

1)それは何を強化し、強調するのか?
2)それは何を廃れさせ、何に取って代わるのか?
3)それはかつて廃れてしまった何を回復するのか?
4)それは極限まで推し進められたとき何を生み出し、何に転じるのか?

 IT社会での企業の興亡も、これらの質問と無縁ではない。79年にはスティーブ・ジョブズが、ゼロックスのパロアルト研究所で「ALTO」と出会っている。そのGUI(Graphical User Interface;アイコンなどの画像をマウスで直感的に操作する)とビットマップスクリーンを見た時、彼は「目からうろこがぼろぼろ落ちたよ。未来のコンピュータのあるべき姿が見えたんだ」と伝記で語っている(注4)。

1 note

Page 2 of 3820 Newer entries →